http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100529-00000075-jij-soci
29日10時ごろ長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳の最高峰、赤岳の県界尾根にて男性が滑落し死亡した。
非常に残念な結果です。 私も八ヶ岳には何回か登っているので、人事ではありません。
読売新聞の配信では、アイゼン等の冬山装備を持っていなかったとなっています。
ここで、冬山装備とは?
アイゼン:登山靴に取り付ける金属の爪。 爪が増えるごとに氷面に対してのグリップ力があがる。 ・・・が、爪が増えると当然重量が重くなり扱いも難しくなるため、夏、秋の雪渓等では4〜8本がよく使われ、冬、春では10〜16本がよく使われる。
氷斜面を登るときにとても役に立つのだが、トラブルもある。
靴に柔軟性がなくなるので靴擦れが発生しやすくなったり、爪を引っ掛けることでバランスを崩し、滑落の原因になったりする。
ピッケル:工事などで使われるつるはしに似ている。 手に持ち雪面に突き刺して支持点にしたり、雪面を掘って足場を確保するために使用する等、雪山では欠かせない。
一般的なのはこの二つだと思われる。
今回の件は、冬山装備があれば防げたかどうかは、現場の状況がわからないのでわからない。
ただ、雪の残っている季節に、赤岳に登るのに冬山装備がないというのは、軽率だったかもしれないと思うが、雪があまり残ってなく、必要ないと判断したのかもしれない。
以下の写真、2003年と2006年の、GW赤岳展望荘より。 2003年の状況では、人によってはアイゼン無しで登っていたと思われる。


2003年 2006年